ティアンドトラスト Blog

技術情報に関して更新します。(月1更新予定)

2017年12月1日金曜日

~APPC通信プログラムの作成~
IBM i のSNA通信 (APPCプログラミング編)

0 件のコメント :
1)ICFファイルの作成

APPC通信プログラムを作成するには、起動側、受動側のそれぞれで、送受信するデータのフォーマット(レコード様式)の定義と、会話制御用のDDSキーワードを含むICFファイルを作成します。必ずしもフォーマットを一致させる必要はありませんが、一般的に送受信するデータのフォーマットは共通ですので、起動側、受動側で同じものを作成します。作成するICFファイルの名前は、同じでも異なっていても構いません。

2017年11月1日水曜日

~非同期会話と同期会話~
IBM i のSNA通信 (APPCプログラミング編)

0 件のコメント :
APPC通信に限らず、ブロック単位でのプログラム同志の会話は基本的に「非同期」で行われます。つまり、送信側プログラムが送信操作を行っても、通常はその送信データはバッファに溜められ、通信プロトコルやバッファの大きさにによって異なりますが、次の送信データがバッファに到着する、バッファが一杯になる、明示的なバッファ内のデータの送信コマンドが出されるなどした時に、送信データは通信相手プログラムに送られ、相手側の受信用バッファに入れられます。

2017年10月1日日曜日

~APPC通信セッションとAPPC通信会話~
IBM i のSNA通信 (APPCプログラミング編)

0 件のコメント :
2台のIBM i でAPPC通信構成が完了してAPPC通信リンクを活動化させると、物理的な接続の上にそれぞれのシステムのAPPC通信装置同士に論理的な接続が開始されます。これをAPPC通信セッションと言い、その数はお互いのシステムで定義されている「モード」を突き合わせる(交渉する)ことによって決定されます。

2017年9月1日金曜日

~APPC通信プログラムを作成するには~
IBM i のSNA通信 (APPCプログラミング編)

0 件のコメント :
IBM i でAPPC通信プログラムを作成するには、システムAPIである「CPI-C」を利用する方法もありますが、RPGLEプログラマーにとってなじみやすい、「装置ファイル」を利用する方法が一般的です。「装置ファイル」は、IBM i に接続された表示装置、印刷装置などの各種装置をプログラムで取り扱うために使用するファイルで、表示装置であれば「表示装置ファイル」(DSPF)、印刷装置であれば「印刷装置ファイル」(PRTF)が使用されます。

2017年8月1日火曜日

~IBM i のAPPC通信プログラム~
IBM i でのSNA通信(構成編)

0 件のコメント :
前稿では、IBM i のSNA(APPC)通信構成、特に「ANYNET」と「EE」について書きましたが、今回はその通信構成を利用するユーザー作成のAPPC通信プログラムについて取り上げたいと思います。複数のIBM i を連携させて適用業務を実行したい場合、それぞれのシステムで稼働する通信プログラムを準備して、相互に情報のやり取りを行う必要性があります。もちろん、IBM i に豊富に準備されているアプリケーションを利用する方法もありますが、適用業務として必要な機能を盛り込んだ通信プログラムを作成して、実現する方法もあります。

2017年7月1日土曜日

~3台のIBM i でSNA (APPC/APPN) 構成~
IBM i でのSNA通信(構成編)

0 件のコメント :
続いて、1つのLANセグメントに接続された2台のIBM i に加えて、ルータを介して接続された、遠隔セグメントに接続された1台のIBM i の構成を考えます。TCP/IPが既に構成されていて、それぞれのにIBM i に固定のIPアドレスが割り当てられており。TCP/IPの経路の設定もなされているものとします。

2017年6月1日木曜日

~2台のIBM i でSNA (APPC/APPN) 構成~
IBM i でのSNA通信(構成編)

0 件のコメント :
ここでは、1つのEthernet LANセグメントに接続された2台のIBM iのSNA通信構成を考えてみます。既にEthernet LAN回線の作成は済んでいて、TCP/IPインターフェースの構成で固定IPアドレスがそれぞれのIBM i に割り当てられているものとします。2台のIBM i ですので、APPNのネットワーク機能を提供してくれる「EE」で構成することもできますが、ここではよりシステム資源の使用の少ない「ANYNET」で構成します。必要に応じて様々なオプション通信構成もありますが、ここでは最低限必要な構成のみにとどめます。

2017年5月1日月曜日

~SNA通信構成の必要性~
IBM i でのSNA通信(構成編)

0 件のコメント :
例えば、1)本番機と開発機、あるいは業務Aと業務B、C用など、1拠点に複数のIBM iを導入するような場合、または、2)拠点毎にIBM iを導入して、拠点サーバとして運用したり、負荷分散/障害対策の目的で拠点毎にIBM iを導入して、拠点ごとに同じアプリケーションを運用するような場合、あるいは、3)メイン・フレームの周辺ノードとして、IBM iを利用するような場合など、複数のIBM iを導入して運用するケースがあると思います。いずれの場合もIBM iを連携させて運用するには、それぞれを通信回線を通して接続し、何らかの情報交換の仕組みを準備して運用されることと思います。